ピアノは弾く人の視野を広げてくれるー式町典子さんインタビュー

INTERVIEW

ピアノ・鍵盤楽器

2018.03.14

楽器に寄り添うことも、単独で表現することも―ピアノは弾く人の視野を広げてくれる

  • 式町 典子


  • 14才で全国大会優勝。「ピアノで行こう!」と人生のギアが入った。

    ―ピアノ教室を開講して4年目。同時に演奏家としても精力的にライブ活動をなさっていますが、ピアノを始めたのは何歳の頃ですか?
    3歳です。幼稚園の中にあるアフタースクールで習い始めました。初めて弾いたピアノは誕生日プレゼントでもらったスヌーピーのおもちゃのピアノ。3歳の自分がポロポロと弾いていた記憶があります(笑)。それで両親が「この子はピアノが好きなんだな」と察知して、入園と同時にアフタースクールの申し込みをしてくれたそうです。熱を出して幼稚園を休んでも、ピアノのレッスンは休まなかった熱血幼稚園児でした(笑)。熱っぽい私の顔を見て、幼稚園の先生が失笑していましたね。大人になった今でも、先生にお会いするとこのネタを持ち出されます。

    ―熱があっても行きたいくらい、レッスンが楽しかったのですね。
    楽しいというか、夢中でした。先生は厳しかったですよ。4歳からコンクールに出場させられましたから、レッスンもビシビシと(笑)。人と競い合って前に進むという意識、コンベティティブなメンタリティーというものをこの幼稚園時代にしっかりと身に着けました。一生ものですね(笑)。
    レッスンの楽しみといえば、小学校時代かな。レッスンの帰りに母がミスタードーナツとロッテリアに連れて行ってくれて、好きなものを食べさせてくれたこと。これ、子供心にはとっても大事です。私の教室の生徒さんもみんな言いますよ、レッスンのあと、お迎えにきたお母さんとスイーツ屋さんで食べるおやつがうれしかったって。子供時代はレッスンの上達も大事ですが、レッスンをきちんとやり終えたね、がんばったねってほめてもらえることはとてもうれしいものです。次もがんばろうと思っちゃう。

  • ―競争心とごほうびの甘いおやつで、めきめきとピアノの腕をあげていったわけですね?
    はい(笑)。中学校では吹奏楽部に入部しましたがピアノのレッスンも続けていて、2年生のときピアノコンクールの全国大会出場を決めたんです。妹も同時出場。でもちょうど自宅の建て替え中で練習が思うようにできないかも……という時期でした。そこで両親が、駐車場経営をしている親戚の敷地に娘二人のためにポンと練習小屋を建ててくれて。その練習小屋で私は毎日5時間練習して、全国大会で優勝しちゃったんです。妹は姉ほどがんばらなくて練習は2時間くらい(笑)。私はこの優勝でギアが入って、私は本格的にピアノの道に進もうと決めました。
    高校は音楽科がある地元の佐賀の高校へ推薦入学で入り、2年生からは2週間に1回、週末に日帰りで上京して、東京の先生のレッスンを受けました。

    ―一人で東京まで通っていたのですか?
    そうです。佐賀と羽田の飛行機代やレッスン代など両親は金銭的に大変だったと思いますが、17歳の私は私で大変でしたよ。先生のお宅は羽田から2時間はかかる神奈川県の海老名市というところで、さらに駅から徒歩20分のお山の上。それでレッスンは1時間! 誰も知り合いがいない土地を一人で重たい楽譜を担いでの移動でした。ちょっとおしゃれしてミニスカートで(笑)。

INTERVIEW関連講師

  • 式町 典子

    音楽・楽器

    東京音楽大学音楽学部器楽科(ピアノ専攻)卒業。東京音楽大学大学院鍵盤楽器研究領域(伴奏)修了。東京音楽大学ピアノ伴奏助手として2年勤務し、数々のマスタークラス及びコンペティションに参加する。 現在、ピアニストとして活動し東京日本橋にて式町ピアノスタジオを主宰。 全調スケール、コードの早期導入と音楽理論、ソルフェージュを取り入れた総合的な音楽のレッスンを開講中。 NPO法人 日本こども教育センター英語リトミック講師養成講座 1stステップ修了、インターナショナルプリスクールにて音楽指導・講師経験、放課後こども事業の児童指導員の経験を有し、オリジナルのカリキュラム作成、企画を行う。 第三回PIARAピアノコンクール全国大会シニアA部門最優秀賞、PIARAグランプリ。 第二回レガシーヴァイオリンコンクールアンサンブル部門銅賞、ロータリークラブ賞。 第7回ショパン国際ピアノコンクールInASIAシニアコンチェルトC部門全国大会銀賞。第27回全九州高等学校音楽コンクールピアノ部門グランプリ。

    Shikimachi Piano Studio

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PRO・FILE(プロファイル)は、「こうなりたい」と思わせる憧れの講師・インストラクターにフォーカス。インタビューやフォトログを通して「なりたい人」に近づくことで、いつしか自分自身もクラスアップ。そんな進化型コンテンツです。